難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“くっきり”

印象に残ったオノマトペ語句の20語目です。ストローブ松の林の影が、くっきりと地に濃く短かった。三浦綾子『氷点』[敵]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『氷点』『ひつじが丘』『塩狩峠』『道ありき』『積木の箱』『奈落の声』『この...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“うずうず”

印象に残ったオノマトペ語句の19語目です。「……勉強より女子と遊びたくてうずうずしてるがな」三浦綾子『塩狩峠』[あこがれ]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『塩狩峠』だけで使われています。もう1箇所は、「……やはり心の底では...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“碌碌(ろくろく)”

印象に残ったオノマトペ語句の18語目です。「……クラスの人とは、ろくろく話もしないし、先生たちの話だって、きいているんだか、いないんだか、一度だって手をあげたことがあるの?……」三浦綾子『ひつじが丘』この語句は、今のところ(収録している18...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“悠悠(ゆうゆう)”

印象に残ったオノマトペ語句の17語目です。その悠々とした街の眺めさえ、ふじ子を思うと信夫には悲しかった。三浦綾子『塩狩峠』[札幌の街]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『塩狩峠』『雨はあした晴れるだろう』『草のうた』『死の彼...
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三浦綾子作品で使われているオノマトペ“むっくり”

印象に残ったオノマトペ語句の16語目です。今、次第に近づいてくる函館山の、むっくりとした姿を眺めながら、信夫は、そのころの自分を思い出していた。三浦綾子『塩狩峠』[連絡船]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『氷点』『足』『塩...
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三浦綾子作品で使われているオノマトペ“はた”

印象に残ったオノマトペ語句の15語目です。ここでまた、わたしたちはハタと行き詰ってしまった。三浦綾子『この土の器をも』[十九]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『この土の器をも』だけで使われています。『この土の器をも』は三浦...
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三浦綾子作品で使われているオノマトペ“にょろにょろ”

印象に残ったオノマトペ語句の14語目です。かいじゅうの目から、ニョロニョロニョロって、ヘビがでてきたのよ」三浦綾子『死の彼方までも』[三]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『死の彼方までも』だけで使われています。『死の彼方ま...
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三浦綾子作品で使われているオノマトペ“たわわ”

印象に残ったオノマトペ語句の13語目です。ちょうど、昨夜の雪が晴れて、藻岩山の樹々は、枝の何倍もの雪をたわわにつけている。三浦綾子『裁きの家』[四十]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『裁きの家』だけで使われています。よく使...
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三浦綾子作品で使われているオノマトペ“ざらざら”

印象に残ったオノマトペ語句の12語目です。ざらざらと、ひげの感触がうれしかった。三浦綾子『雨はあした晴れるだろう』[共犯者](八月二十九日)この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『雨はあした晴れるだろう』と『積木の箱』で使われて...
お知らせ

びっくり! 今朝の「日経MJ」の一面、文学フリマです

皆さま、ご覧になりました?今朝(2025年1月24日)の「日経MJ」(日経流通新聞・第7257号)、文学フリマが一面を飾りました!こんな日が来るなんて。感慨深いです。ぜひ手にとってお読みくださいませ。難波真実X(Twitter)@Masac...